◇
「──アレがBD、いや、Black Deityの溜まり場、“黒神の城”」
あれから早くも二日経ち、私は約束通り彼等の溜まり場へと足を運んでいた。
十数メートル先に見えるのは黒の建物。
それはその名の如く城のように大きな建物で、異様な雰囲気を醸し出していた。
航太情報によるとこの建物はBDの初代が建てたものらしく、少しずつ歴代総長の手によって増築されていったらしい。
その結果、ここまで巨大な建物になってしまったという。
周囲が田んぼや工場だからまだ良かったものの、コレが住宅地の中にあったら違和感ありまくりだと思うんだけど。
「……送信、っと」
行って来る、と一言だけ聖達にメールして顔を上げる。
向かうは目の前にそびえ立つBDの溜まり場、“黒神の城”。
その城を見てふと思った。
何故だろう。今からその世界の者達からも恐れられている場所へと足を踏み入れようとしているのに全く恐怖心が湧いてこないのは。
どちらかと言えば恐怖心よりも好奇心の方が勝っているように思える。
「さーてと。行きますか。黒神たちの巣窟、“黒神の城”へ」
「──アレがBD、いや、Black Deityの溜まり場、“黒神の城”」
あれから早くも二日経ち、私は約束通り彼等の溜まり場へと足を運んでいた。
十数メートル先に見えるのは黒の建物。
それはその名の如く城のように大きな建物で、異様な雰囲気を醸し出していた。
航太情報によるとこの建物はBDの初代が建てたものらしく、少しずつ歴代総長の手によって増築されていったらしい。
その結果、ここまで巨大な建物になってしまったという。
周囲が田んぼや工場だからまだ良かったものの、コレが住宅地の中にあったら違和感ありまくりだと思うんだけど。
「……送信、っと」
行って来る、と一言だけ聖達にメールして顔を上げる。
向かうは目の前にそびえ立つBDの溜まり場、“黒神の城”。
その城を見てふと思った。
何故だろう。今からその世界の者達からも恐れられている場所へと足を踏み入れようとしているのに全く恐怖心が湧いてこないのは。
どちらかと言えば恐怖心よりも好奇心の方が勝っているように思える。
「さーてと。行きますか。黒神たちの巣窟、“黒神の城”へ」