白銀のヴィーナス


「じゃあ入れよ」

「俺が、暴走族に?」


なーんて言ってみたり。


別にここまでとぼける必要は無いけど、私が“掃除屋lien”だとバレる訳にはいかないからね。これぐらい大袈裟にしておいたほうが良いかなと。



「うーん、どうしようかなぁ」



ヤバイ。何だか楽しくなってきた。


ワザとらしく考えるフリなんかして、彼等の反応を見て楽しむ性格の悪い私。

こんなとこ聖達に見られたらグチグチと小言言われそうだな。


……って、あ。聖達のこと忘れてた。早く合流しないとそれこそうるさそうだ。



「んー、じゃあ、幹部になれるんだったら入ってもいいよ?」



なんてね。冗談だけど。


いくらなんでも初対面の人間を幹部にしようだなんて思わないだろう。


ただ悪ノリついでに言ってみただけ。


“BD”に入れって言ってくれてるし、下っ端から頑張るよ。元々そのつもりだったしね。



「分かった」

「へっ?」



分かった?



「ちょ、士騎!?」


士騎と呼ばれたチャラ男を食い入るように見つめる私ともう一人の幹部。



えっ、幹部になっていいの!?


まさかまさかの展開に開いた口が塞がらない私。



「他の幹部に聞いてみる」

「……あ?あぁ、そういうこと」


だよね。コイツの一存でそんな重大なこと決められないよね。