白銀のヴィーナス



「教育、ねぇ。してるぜ?勿論」

「………」

「邪魔する奴はぶっ潰せってな!」

「……っ!」



そう言うや否や、にやりと口角を上げて地面を蹴り上げた金髪の男。



──馬鹿な男だ。不意を突けば倒せるとでも思ったのだろうか。



「不意打ちは良くねぇな」


そう言うと、私は左頬に向かってきた男の右ストレートを頬スレスレで交わし、右足を踏み込んで男の背後に回った。


そして。


「っぅ、」


がら空きになった左脇に一発ぶち込んだ後、すばやく男の左腕を取って捻り上げる。



「……まだ、やるか?」



地面に倒れ込んだ男の背中に乗り、捻り上げた腕を更に捻って降参を促した。



「離せ……っ」



けれど、男はそこまでされてもまだ体を左右に捩って逃げようとする。


へー。

根性は認めるけど、馬鹿だとしか言いようがない。



──ギリッ。


「っ、」



ここまでされてもまだ力の差を解ってないの?