白銀のヴィーナス



っていうか。



「お前、趣味悪いんじゃねぇの?女の子は小柄で可愛い感じの方が良いだろ」



自分で言うのも悲しいけど、男ウケするのは私みたいな気が強い女じゃなくて、可愛いくて守ってあげたくなるような女の子だと思う。


私が男だったら一華とか朱璃ちゃんみたいな女の子らしい子の方が良いし。



「あ、レイくんは知らなかったんだ。士騎くんはね、強い子が好きなんだよー」


「は?強い子?」



何それ。


唯斗の言葉に訝しげに首を傾げる。



「ほら、前に話したでしょ?“伝説の女神”」



伝説の女神?



「あー、」



そういえば初めてここに来た時に聞いたな。


総長をも凌ぐ力を持つ“伝説の女神”ってやつ。



「士騎くんはその“伝説の女神”に憧れてるっていうか興味があってね。女にするなら“伝説の女神”みたいな女が良いって言ってたんだ。

まさか本当に見つけてくるとは思わなかったけどね」


「へー」



腕を組んでウンウンと頷く唯斗に小さく相槌を打つ。