白銀のヴィーナス



「ゴホッゴホ……ッ!」


まさかそんな発言が飛び出すとは思ってもいなくて。


私は、気分を落ち着かせる為に飲んだコーヒーをブハッと勢いよく噴き出してしまった。



「ちょ、レイくん大丈夫!?」


「大丈夫、ありがと頼さん」



コントのようなその展開に、驚きながらも心配してくれる頼さん。


ありがたいことに、近くにあったタオルで飛び散ったコーヒーを拭いてくれた。


優しすぎる。


それに対して引きまくりの咲斗と士騎。



「お前、きったねぇな」



アンタがいきなり爆弾投下したせいだろうが!!



目が合うなりそう言ってきた士騎に心の中で怒声を浴びせる。



「士騎がレイくんに似てるとか言うからだろ?」



頼さんよく分かってる!



言いたかった事を代弁してくれた頼さんにウンウンと頷いて、士騎に抗議の視線を送った。



すると士騎は、



「背格好が似てるって言っただけだろうが」



肩を竦めながら悪びれもなくそう言い放った。