予想だにしなかったその言葉に思わず顔を上げてしまった私。
けど、それが間違いだったことに気付いたのは、士騎と目が合った後だった。
「………っ」
士騎と目が合った瞬間、ぞわっと背筋に冷たいものが走り抜けていくような感覚がして。
慌てて目を逸らした。
め、めっちゃコワイんですけど!!
自身の甲を見ながらニヤリと意味深な笑みを浮かべている士騎に身の危険を感じた私。
そんな挙動不審な私を余所に、頼さんの愉しげな笑い声が室内に響いた。
「あぁ、昨日電話で言ってた子ね。猫じゃなくて豹って、そんなヤンチャな子なんだ?」
「あー、ヤンチャなんてもんじゃねぇよ。警戒心丸出しで殴るわ蹴るわマジやべぇ」
ま、マジやべぇ?
士騎の呆れたとでも言いたげなその物言いにカチンときて、再び顔を上げる。
すると、さっきのニヒルな笑みとは一変、嬉しそうに笑っている士騎がいて。
思わず首を傾げた。


