白銀のヴィーナス


「………」

「………」

「……え?」

「ん?」

「は?」



……そそ、られる?


って。



「はぁぁぁぁぁ!?」



一瞬の沈黙の後、私の口から本日二度目となる素頓狂な声……、いや、女とは思えない発狂が路地裏に響いた。



「え?え?」



クールな私からまたまた一変。


今度はネジが一本外れた人形のように挙動不審な動きで慌てふためく私。




……ちょっと待って。 今、そそられるって言った?


って、あれ? そそられるってなんだっけ!?



言われた直後は理解出来ていた言葉が、今はその意味が解らなくなってしまっていた。



だってだってだって。

まさか士騎からそんな言葉をぶつけられるなんて思ってもいなかったから。