白銀のヴィーナス



「さて、帰るか。どんな奴等か分かったしな」

「そうだね。アイツ等なら彩未を任せられそうだし」



良かった。


と、そう言ってにっこりと微笑んだ航太。


そんな航太を見て思う。



私は良い幼馴染みに恵まれた、と。

良い仲間に恵まれた、と。


本当に、心の底からそう思った。



「ありがと。航太」



みんなも。







「でもさ、さっきのアイツ等見てたら“情報”なんて簡単に引き出せそうにないよ?」

「あー、それは俺も思った。結束力固そうだし。下っ端には内部情報洩らさなさそう」



山道を下りながら首を捻る一華と冬威の二人。



確かに、二人の言ってる事はもっともだと思う。


実は私もさっき彼等を見てそう思ったから。



彼等の結束力は私達と同じぐらい固い。


さっきの戦いがそれを嫌というほど物語っていた。



もし、私が彼等の仲間になったとして、そんなに簡単に情報を聞き出せるのだろうか。


下っ端の私が?



「無いね」



絶対に無い。断言出来る。