その後は、ただただ感情の濁流に押し流された。飲み込まれてしまいそうなほど、強い渦。このまま沈んでしまえばどんなに楽なのだろう。

でも、沈んではいけない。護らなければならない。

様々な時代の人々が築き上げたこの世界は、壊されちゃいけないんだ。こんな世界は二度と創れない。

だって、最初は神様が創ったっていっても、ここまで発展させたのはその世界の住人だ。神様はきっかけを与えるだけ。


だから神頼みと言っても、結局は自分でなんとかしないといけないし、良い結果となっても悪い結果となってもそれは全て自分が生み出した結果だ。

だから、良い結果を生み出すには、這いつくばってでも自力で前に進まなければならない。


そう、自力で。誰かに押し付けたり、願ったりするのではなく、自分でなんとかしないといけない場面はたくさんある。

テストの点数は、努力の賜物。大縄を皆で飛ぶには、ひとりひとりが責任を持つ。


だからね、私にしかできなことってあるよね。

例え、命を落としたとしても……



でも、私のことで悲しむ人がいるのは嫌だな────