……。 宙斗さん、いい加減離して欲しい。 抱き締められたままで、もう十五分は経つ。 しかも後ろからだから、宙斗の顔が見えない。 「ひろ…?」 「……」 「ごめ……」 「お前は俺んだろ…」 柄にもなく小さな声の宙斗。 「ひ……」 「名前呼び捨てで呼ばれるのも、 家に行っていいのも、 キスしていいのも、 抱き締めれるのも、 触れていいのも、 俺だけじゃん」 ぎゅぅ…。 抱き締めてくる力が強まる。 「ひろ、嫉妬してくれてる?」 だったら、あたしすごく嬉しいよ。