啓がいなくなったとたん、静かになった部屋。
うぅ……。
「光」
意外にも優しい口調であたしの名前を呼ぶ彼。
お…怒ってないかな?
「こっち向けよ」
「え…………?……んっ…!!?」
振り向いた瞬間に重ねられた唇。
いつもより荒々しかった。
「ちょ……ひろ……待っ……」
「そんな顔だと、余計ヒートアップするけど?」
「ひ……ろ…っ」
「だから光、逆効果だって」
強く押しつけられる唇に対抗しようとしても、無意味な行動みたい。
「光は…………なんだよ」
「……え?」
聞こえなかったよ?
「はい、光ちゃん。頑張ってくださいね?手加減しねぇから♪」
そう言われて、あっという間に視界が反転した。
啓……一生恨んでやる。

