家についてリビングに行くと、テーブルに『パパと買い物してきます。夕飯も食べてきます。帰りは8時です』とお母さんから手紙があった。
「光」
いつのまにか、宙斗が背中に立っていた。
「あ、ごめん!階段上がってあたしの部屋行ってていいよ」
なにか言いたげだったけど、宙斗はそのまま2階に行ってしまった。
……宙斗?
「意外だな、綺麗だ!」と啓があたしの部屋に入ったとたんに、叫んだ。
「おまえが言うなよ」
……それどーゆー意味……?
あたしは大きなため息をつく。
「お茶がいい?ジュースが…」
「「ジュースッ!!」」
……あたし何してんだろ…。
グラスにジュースを注ぎながら、またため息をつく。
宙斗も全然だし、啓も楽しんでるだけだし…。
「はーい、持ってきたよ〜」
「さんきゅ」
「やったー、ジュース!」
…子供みたい
でも、これ言ったらやばいから言わないけど。
「光、今日親は?」
「8時ぐらいに帰ってくるよ」
「兄弟とかいねーの?」
「一人っ子だもーん」
「……じゃあ、それまでひとり?」
あれ……。
なんかあたし危なくありません?

