そのあと啓は朝練に行き、あたしが登校してきた友達と話していたとき。 「おはよ、光」 「あ、宙斗!おはよ!」 宙斗をみて、さっきの作戦を思い出す。 みてろよ〜、宙斗っ! 「なににやけてんの、光。きもいんだけど?」 「なっ!?」 「嘘、かわいい」 「はっ!?」 笑ってあたしを見る宙斗に、またもや、きゅん、とした。 巻き込まれるな、あたしっ! 「ふんっ!宙斗のば―…」 「ば―…何?」 「なんでもないです…」 「馬鹿」 「あのね……っ」 がらっ 「おうっ!宙斗っ!」