「うそうそうそうそ、なわけないでしょうが!」 そう言って、友梨と声をかける。 「これからも、よろしくね」 私の手を差し出す。 握手なんて1年ぶりとくすくすと 笑いながら、友梨は私の手をぎゅっと握る。 「ああ、確か去年にも、私が握手したんだっけ?」 「うん、何こいつって思いながらしてた」 「ひどっ」 ひどくないしと言い返す友梨は とてもたのしそう。