…あたしみたいな奴が関わっていい世界の人たちではない。 「…冷夏、俺たちと一緒に居ろよ。」 この人たちを見てると、初めて、ここにいてよかったって思える気がする。 「…あたし、めんどくさい女よ? めっちゃ嫌になるかもしれないわよ?」 そういったあたしに、立花先輩はそっと 手を差し出した。 「…なんねぇよ。俺が選んだ奴なんだ。 だから…俺たちと来い。」 …ダメ。 そう思ってたけど、あたしの手は彼の手をそっととっていた。 「…ありがとう。」 そう、呟いて。