なに一人で焦ってんだか。 「――大丈夫なら、帰るよ」 「お、おう」 「バイバイ。お大事にね」 「今日はサンキューな」 照れくさそうに笑う彼を見て、ドキッと胸が高鳴る。その高鳴りを不思議に思いながら、私は帰った。 ――私のタイムリミットは、あとどれくらい? 時間が知りたいの。 もし知ってたら、その間にいろいろできるでしょ?初めてのことを。たくさん。 残りのタイムリミットは、何時間何分何秒? もしも決まっているのなら、誰か教えてくれませんか…?――