君とさよならの時間 ~大好きの涙~





 なんか、葉上といると胸の中がポカポカするの。どうしてかな…?


 この気持ちはなんだろう…。






 お粥を食べ終えた葉上から鍋を受け取り、洗った。綺麗になりますように、なんて幼い子が言いそうなことを思いながら。




 ―――そして、現在・午後4時。



 葉上の看病をしていたら、もうこんな時間になっていた。





「……お前、もう帰ったら?」


「なんで?」


「俺、もう平気だし」


「…帰ってほしいの?」




 あれ、なんでこんなこと聞いてんだろ。


 この場所が、気に入ったから…?それとも、葉上の隣にずっといたいから…?




「は!?ち、ちげぇよっ!!い、いや、ちがくねぇよ!!」



 ってなに言ってんだ俺…、と葉上は頭をガシガシかきながら言った。