丁寧に説明してくれた葉上。



 あれこれ想像……?




 私が、恋人たちがすることを想像…?したっけ。――あ、したかも。でも、ほんの一瞬だよ!?一瞬。



 私と葉上が指を絡めて手をつないだり、抱きしめ合ったり、き、キスしたり……。





 ボフッ!という効果音が聞こえそうなくらい、私はさらに顔を赤く染めた。




 そんな私を見て、「ククッ」と笑う葉上。





 全部お前のせいだ。これは妄想させられた、のほうが正しい!絶対!!








「…ま、最初はフリでいっか」






 私のことを下から上までじっくり見たあとで、なにか呟いた葉上。私にはなんて言ったか、全く聞こえなかった。