君とさよならの時間 ~大好きの涙~






「で、なにするの?」




 この際だから、恋人という関係を楽しみたいと純粋に思った。


 だって、私には彼氏がいたことがないから。まぁ、必然的にできないんだけどね。





「何すると思ってるんだ?」




 まさかの質問返し。葉上はニヤニヤ笑いながら聞いてきた。





「んー、手を握ったりとか抱きしめたりとか。あとは、キ、キス……とか」




 え、もしかして…こんなことを葉上とするの?本当に?





「まぁ、大体合ってんな」




 私が、こいつと…?あ、ありえない、ありえない!





 けど、どうして…かな。


 さっきから胸の中が熱いの。ドキドキが加速してる。