君とさよならの時間 ~大好きの涙~





 藤井先生は、あっさりと「いいよ」って言ってくれた。


 「なんでだ!」「ダメだ!」って言われると思ってたから、拍子抜けしちゃった。



 きっと先生は、私のことを思って許可してくれたんだと思う。


 しかも、入る学校も決めてくれたりしてくれて。





 藤井先生には、感謝してもしきれない。







 高校に入学した私。



 初めて踏み入れた外の世界に、私はワクワクしていた。



 友達は作ろうとは思わなかった。




 だって、友達を作っても私は死んでしまうんだから。





 涙しか、待っていないのだから。