私は、もう生きていない。 死んだんだ。 もう、どこも苦しくない。辛くない。 息もできるし、手足も動く。 「―――愛美、愛してる」 ふと、そんな声が聞こえた。 葉上の声に、どことなく似ていた。 目をうっすらと開けると、そこは空の上でした。