病院を出ると、俺の目からまた涙が流れた。 愛美のことを想っての涙。 「大好き」という気持ちがこもった、涙。 その涙が、愛美からの手紙にポタリ、と落ちた。 ―――愛してる。 まるで、愛美にそう言ってるかのような涙だった。 「……私も、愛してる」 愛美は、空の上でそう言ってるだろうか。