午後になり、私の部屋に藤井先生と看護師さんたちが慌ただしく入って来た。 顔色が悪いよ?みんな。 ――あぁ、そうか。 私、ついに死ぬんだ。 もうすぐ。 もうすぐで、神様の元へ行くんだ。 あの空の上へと旅立つんだ。 息がしずらい。 意識が朦朧としてる。 もう手足の感覚ないよ。 目が閉じそうだよ。