「ふ…じい、せ……んせ………


 こ、れ………わた…し……がて、ごく……い…たら


 は…が、み…に……わた…し、て……く……だ、さ…い」





 この手紙を先生に渡しながら、言った。





「わかった。必ず渡すよ」









 私の手は、力がなくなったかのようにパタリと動かなくなった。











 きっと、今日が私にとって最後の日になるだろう。






 お母さん。お父さん。恋次。


 そして、葉上。




 私の家族になってくれて、彼氏になってくれて、


 ありがとう―――――――――………