君とさよならの時間 ~大好きの涙~





「…は、……がみ……」



「なんだ?」








「愛してる――――――――」








 私は途切れることなく言えたつもりだけど、葉上はどう聞こえたんだろう。





 私もね、葉上しか好きになれない。


 葉上だから、好きになったんだよ。





 この気持ちは、絶対変わらない。消せない。


 たとえ死んだとしても、ずっと想い続ける。






 でも葉上は、これからも“生きる”から。


 だから、私以上に好きな人を見つけないとダメなの。





 私はあなたに、幸せになってもらいたいから。