「大丈夫か!?」




 葉上が私のところに近づいてくる。






 本当は見られたくなかった。



 こんな姿の私なんて、好きな人に見られたくなかった。







 けど葉上は、変わらず“私”に話しかけてくれてる。






「………死なせねぇから」





 私の冷たい手を葉上は両手で握り、そう言った。






 無理だよ。私は、もう死ぬんだよ。



 今まで生きれた。…それだけで十分だよ。






「だから、生きる希望を捨てんなよ!!」