君とさよならの時間 ~大好きの涙~






 必死で生きてるやつと俺とじゃ、比べもんにならねぇくらい違うんだよ。


 強さが、ちげぇんだよ。




 心が強いんだ。あいつは。



 だから自分の想いを隠して、我慢して。







 体は弱いのにちいせぇのに、心は俺よりも強くて。








「最近、愛美ちゃん…寝言を言ってるんだよ。


 『葉上……葉上……』って、泣きながら」








 俺の名前を…?





「それほど、好きなんだね。君のことが」







 目頭が熱くなった。


 あいつは俺のことをずっと、想ってくれてるんだ。