君とさよならの時間 ~大好きの涙~




 病院に着き、エレベーターに乗ろうとした。







「葉上 尋……くん?」







 けど、横から俺の名前を呼ぶ声がして、俺はエレベーターに乗ろうとしていた足を止めた。



 振り向くと、そこには白衣を着た男が立っていた。






「やっぱり君が葉上くんか。


 愛美ちゃんから、金髪に耳にたくさんのピアスをした“葉上”っていう男子のことを話してたから、君かな、って思ってね」






 愛美のことを知ってる…?


 知ってる…よな。ここの医者っぽいし。






「僕は藤井といいます」






 藤井……?



「愛美ちゃんを担当してる医者です」