君とさよならの時間 ~大好きの涙~




 私のわがままに付き合ってくれてありがとう。



「じゃ、行こ!」


「おう」




 私たちは、学校を抜け出し街へ行った。






「制服じゃまずいよな…。

 あ、服買ってやるよ。お前に」



「え、悪いよそんなの」



「いいっていいって☆」



「……じゃあ、お言葉に甘えて」







 可愛らしい服が並ぶブランドのショップ。



「じゃあ、これとこれとこれお願いします」


「かしこまりました」



 勝手に選んだ葉上セレクトの服を、店員さんに連れられて試着室で着た私。




 淡いピンクの女の子らしいワンピース。胸もとにはパールのネックレス。

 今まで履いたことがない、高い白ヒール。