「ねぇ、葉上……お願い、聞いてくれる?」 「お願い?なんだ?」 「今日、これから…私とデートして?」 ずっと夢見てた。 好きな人とデートするのが、憧れだった。 私学校に行って、葉上と出会って。 葉上に恋して、両思いになって。 だったら、最後の思い出としてデートしたいなって。 憧れのデートを、好きな人としたいの。 「ダメ、かな?」 「ダメなわけねぇじゃんか。 …しようぜ。デート」