君とさよならの時間 ~大好きの涙~












「…そうだよ。


 私は、静野 愛美。あなたの姉」








 敬語で話せばよかったのか、これでよかったのか。


 家族と話すとき、みんなはどう話してるんだろ…。





 でも、今は「姉ちゃん」って呼んでくれたことが嬉しくて嬉しくて。



 涙が、溢れそうになった。





「…姉ちゃん?本当に、姉ちゃんなの?」


「うん。そうだよ」




 手が震え始めた。


 私をどうするんだろう。




 追い返す?家に入れる?