君とさよならの時間 ～大好きの涙～

「嘘でも冗談でもねぇよ。


　出会ったときから、好きだった」





「……っ、」





　また涙が流れ始めた。







　こんな、生きてるのが奇跡な私を好きだって言ってくれるの？


　本当？なにかのドッキリじゃない？




　これこそ、奇跡だわ―――――………






　葉上は私を前に向けさせ、ｿｯと涙を拭ってくれた。



　葉上の顔、少し赤い。…本当に、本気で私のことを…。





「私で本当にいいの？


　私、もうすぐ死ぬんだよ？生きてるので精一杯なんだよ？



　そんな私を選んで、本当にいいの？後悔しない？」