――俺はいつまで続けるんだろう。


 恋人ごっこを。








「あぁ。帰るよ」



「ちぇぇ。また暇になんじゃん」



「もともと、お前が階段から落ちるのが悪いんだろ?」



「そーだけどよぉ」



「じゃあな」


「…またな」




 わかりやすくショボン…としてる峻司に、俺は椅子を片付けて508号室から出た。









 なぁ、愛美。


 もし俺がお前に「恋人ごっこはやめよう」って言ったら、悲しんでくれるか?


 「好きだ」って言ったら、笑顔になってくれるか?