<葉上 尋 side> 「お、また来てくれたのか~!!」 「暇なんじゃねぇかなって思ってな」 俺が今いるのは、病院。 また、峻司の見舞いだ。 「―――なんか、話したそうな顔してんな」 峻司が真剣な眼差しで俺を見る。 …こいつ、こういう時だけ勘が鋭いんだよな…。 「ここ、座っていいか?」 「いいぜ」 俺はベットの脇にあったパイプ椅子に座って、小さく深呼吸をしてから話しだした。