「お前、いつも独りだろ」 「まあね」 よく知ってるな…。自分以外の人には、興味ないと思ってた。 さっきから予想を覆されてばっかだ。 「独りがいい、なんて変わってるな」 「別に、好んで独りになってなんかない。 ………独りを望んでるだけ。独りのほうが、迷惑かけなくていいもの」 空を見上げながら、私は棒読みに近い言い方で言った。 感情のこもっていない言葉。 本当は、友達…ほしいくせに。独りが好きな人なんているの? 私が“普通”だったら、こんな生活してない。友達と明るく過ごしてたはずだよ。