「なに転んでんだよ。ダセーな」 ククッと笑いながら、私に手を差し伸べたのは――――紛れもない、私の好きな人。葉上だった。 「う、うるさいわね」 照れながらもその手をとる。 あったかくて大きな手のひら。私と全然違う。 私の手は、冷たくて小さい。 「で?なにか用?」 お願い。これ以上私を好きにさせないで。困らせないで。 そしたら私――――――…… 「今朝、俺さ病院にいたじゃん?」 病院、という単語にビクッと肩があがる。え、どうしてその話…? 私がそこにずっといる、ってことがバレたの?