「嘘……」
動かしていた足を止め、なにも入っていないカバンの持ち手をギュゥ…と握り締めた。
どうしよう。
どうしよう。
どうしよう。
どうして、葉上のことを好きになっちゃったんだろう。
どうして、普通じゃない私が、恋愛なんてしてるんだろう。
もうすぐこの世からいなくなるのに。
神様……これは、残酷なほど切なすぎる恋です。いじめですか?
好きになっても、こんな私になんて葉上は好きにならない。
それに、万が一億が一、両思いになれたとしても
私は彼を残して、遠い遠い空の上へといってしまうんだ―――
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