大好き。 そんな言葉、私とは無縁だと思ってた。 家族も...なにもかも、私から離れていった。 どうせ私は、愛されてもすぐ消えてしまうんだから仕方ない。 そんな言い訳を、ずっと心の中でつぶやいていた。 自分の人生なのだから、“普通”の生活をしてみたい。 その願いで、私は外の色鮮やかな世界へと足を踏み入れた――――――