食事も賑やかだ。

こっちではぼわぼわしたフランス語、あっちではちゃきちゃきした中国語、でもどういうわけか、罵る言葉はすぐ覚えちゃうもの。

韓国語のバカは、あたしの口癖になった。

料理も多国籍で飽きない。

うちの両親は、ホームステイさせる代わりに、身の回りのことは全て自分たちでやらせた。

日本料理でもてなすなんて、そんな悠長なことしてられないくらい、入れ替わり立ち替わり、ページをめくるように国旗は変わる。

一人娘のあたしは、よく可愛がられた。

もまれたのだ。