というわけで?

あまりに潤んだ瞳で頼み込むものだから、こうしてやってきたわけで…。

「いっぱい車」

「それだけ欲求不満なの‼いや、ある意味、健全なのか…」

「お城、楽しみです‼」

なんなら、すれ違う、顔を伏せたカップルに、居心地をインタビューしそうなテンを引っ張り、中にはいる。

「こっから選ぶの」

パネルを指し示す。

ホントに飢えてんだな、部屋二つしかねーし。

一つは和風で、一つは…SM⁉

あたしは迷わずボタンを押した。