ニュースやワイドショーでは一件の話題を垂れ流していた。 一審、二審と闘い続けた被害者側の夫であったが、高裁での公判では完全に敗北を喫した。 公判の際、裁判官の判決材料になった四つの要点として語られたのは、 ・逮捕直後の異常な麻薬中毒状態 ・逮捕直後の取り調べにおいての供述 ・精神鑑定の結果 ・以後の供述内容の信憑性 である。 あまりに曖昧な点が多い事が殺害意志の確定を遠ざける結果となったが、被告人の側についた弁護団の力による物も多大であった。