修学旅行から1週間が過ぎた。
今朝は、授業が始まる前に、流れゆく雲を教室の窓から眺めていると、背後から百合子の明るい声が聞こえた。
振り返ると、満面の笑みを浮かべて立っている。
「どうしたの?」
「ふふっ。やっぱり、まだ知らないんだね」
何だろうと思って首を傾けると「あのね、あのね」とテンポよく言った。
そしてぐいっと私に近づいてきて小声になった。
「Shooting starのライブツアーが決定しました!」
「本当に?」
「うん!」
「やった━━━!!」
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…