来た時は確か…何か手に持っていた様な…
あんま気にしてなかったから、帰りにそれを持ってたかは覚えてねぇ。
あん時か…
俺が部屋にいない時に隠してたのか。
俺達がすげぇ驚いた顔してんのが見えてるみてぇに、
流星は画面の中で「アハハッ」と腹を抱えて笑っていやがる。
こいつ…このクイズを出して驚かせる為だけに、俺の部屋なんかに隠しやがったな?
アホだな……
『アハハッ!きっと君達は、盛大に驚いているよね?
大樹、今君は「はあっ!?俺の部屋かよ!」って言っただろ?
アハハハッ!!』
「言ったよ。驚いたよ。バカだろお前」
『大樹の部屋は3年後も絶対にそのままで、片付けられていないと思ってさ。
何かを隠すには、持って来いだよね。
でもそろそろ片付けた方がいいんじゃない?
酷いよあの部屋』
「放っとけ。俺の勝手だろ」
『さて、大樹の部屋のどこに隠したかと言うと…
紫、今度は分かるかい?』
「え?えーと…机の上かな?
昔の教科書やプリントが、未だに山積みになってる机の上」
『大樹の部屋に詳しい君なら、今度は分かると思うんだ。
じゃあ、ピンポーンだね!正確!
山積みになっている机の教科書類の中に隠しておくから、後で探してみてよ』
そこまで聞いて、紫はリモコンを素早く手に取り、一次停止を押した。
悪戯を成功させて喜ぶガキみてぇな面した流星が、画面の中でピタリと動きを止めた。
「何だよ、続き見ねぇの?
まだ三分の一くらい残ってっぞ?」
「見るけど、その前に本!
この本に触りたい!
大樹、今すぐ取って来て!」
「は?今から?」
「そう、早く!ダッシュ!」
「マジかよ…」


