賑やかだった部屋の中が、シンと静まり返る。
健太郎も他の男子も、信じられないと言った顔して、俺に注目していた。
『紫龍君の喜びそうな物が……男の子なら、こういうのがいいかなって……』
横山さんはそう言って、
これをくれた。
俺…
イチゴパンツに喜ぶ男だと、思われていたのか…
健太郎が恐る恐る俺に聞く。
「紫龍、お前…まさか盗んで…」
「ち、違うんだ!聞いてくれっ!」
イチゴパンツがここにある理由を、必死に説明した。
健太郎も他の男子も「分かった」と言ってくれて、ホッとしたのだが……――――
修学旅行が終わり、通常生活に戻ってから、
俺は変な噂に困らされていた。
中休みに留美が、俺の教室に駆け込んできて、机をバンと叩く。
「紫龍君っ!修旅で女子風呂に忍び込んで、パンツ盗んだって本当?
嘘だよね?
紫龍君がそんなことするなんて、イヤーッ!
パンツが欲しいなら、そう言ってよ!私の水玉パンツあげるから!」
イチゴも水玉もいらない…
やっぱ俺…
女子は苦手だ……
【紫龍 14歳夏の思い出‐終‐】
***
お知らせ
新作『珈琲デモクラシー』更新中です!
イケメン珈琲屋店主×ぶっとび女のラブコメ。
現代と大正時代、二つの時代を生きた二人の恋物語です。
笑い7、切なさ3くらいで書いています。
チラ見に来て下さると嬉しいです。
読者の皆様、いつも温かい感想ありがとうございます!
感謝感激。これからも宜しくお付き合い下さいませ♪


