自分の部屋に駆けて行く彼女の後ろ姿を見送った後、
男7人がどやどやと入って来た。
今日も大部屋、男8人。
健太郎と他6人の男子が、数時間振りの俺を構う。
「紫龍、女子と水掘にダイブしたって?やるな〜」
「女子二人と自由行動できるお前がスゲーよ。
どうだった?やっぱキツかった?」
「こいつ先に温泉入ってやがる。ズリィぞ」
聞きたがりな男達に、数時間分の行動を話していると、
テーブル上の茶色い紙袋に、健太郎が手を伸ばした。
それはさっき、横山さんが「お礼」と言ってくれた物だ。
中はまだ見ていない。
触った感じ、布製の物が入っていると分かった。
多分ハンドタオルだろうと予想していた。
お礼の品を探し、旅館の売店で買った物ではないかと…
健太郎が「何だコレ?」と言って、
紙袋を開け、中身をテーブル上に落とした。
「それ、俺の……」
そう言いかけて、固まった。
テーブル上にパサリ落ちた物は、
イチゴ柄の女子用パンツ…


