15分程して、レトロドレスにお姫様風ヘアメイクをした、女子二人がやってきた。
へぇ… 意外と似合っている。
しおらしく誇らしげ。
仕草が姫っぽいと言うか…
いつもの100倍増しで、品性が上がって見えた。
「えっと…紫龍君、どうかな…
恥ずかしいけど、変身できて嬉しいかも…
食い倒れできなくてごめんね。私達に付き合ってくれて、ありがとう」
ギャーギャー煩い女子二人が、素直な喜びと感謝の言葉を口にする…
いつもと違う二人に戸惑いながら、
「綺麗だね。本物のお姫様みたいだ」
そう感想を言うと、二人揃って耳まで真っ赤になった。
女子は着る物で、性格まで変わるのか…
一つ勉強になったな。
歴史的建築物を観賞できたし、女子の不思議な特性を発見できた。
ここに来たことにも、意味があったな…
そう思った俺だが……
「紫龍君も、早く!」
二人同時に言われ、手を引っ張られた。
早くって… まさか…
引っ張って連れて来られた場所は、レトロ衣装の並ぶ衣装室。
まさかと言う嫌な予感は当たっていた。
「紫龍君はこれに着替えてね?二人で選んだんだよ」
渡されたのは、レトロな刺繍入り、紺色のえんび服だった。


