まだあげるのは早い気がする。 山崎早くどっか行ってちょうだいよー……っ。 「その割には、なんか不思議な匂いが……」 「え、えぇー?き、きっと山崎の勘違いじゃないかな……?」 あぁ、駄目だ。 こんな嘘、絶対山崎に通じない気がする。 すると、急に山崎は眉間にしわを寄せた。 そしてその視線は、床に。 ……え、床? 「あ……あーーっ!」 さっき、私が落とした卵! 片付けるの、忘れてた。 叫んでしゃがみ込むと、布巾で急いで床の卵を拭き取る。 「アホ」 ふっ、と頭上で山崎が笑っている。