夢side───。


私は明日から本格的に闘病生活に入る。


今も入院中。

でも、まだ薬を飲んでないから自由に行動できる。


だから、私は手紙を書く。


こゆ、はるちゃん…
私にはたくさんの友達がいる。
その友達一人一人に手紙を…。


「 こゆへ
こゆは… 」

書き出そうとすると泣いてしまい、
便箋がぐしゃぐしゃになっちゃう。


馬鹿…。

なんで泣いちゃうのよ。


やり直しじゃない。


そんな中、勢いよく病室のドアがあく


入ってくるのは、母さん…だろう。


私は相手を確かめずに話す。




「あ。 母さん?
ジュース飲みたいんだ…」


体が硬直する。



どうしてここにいるの…?



そこに立っているのは







私の愛している仁だった。






仁っ!