「 殺されたって? 」


仁くんが落ちついた様子で聞く。

きっと冷静さを心がけてたんだと思う。



「俺とカレンで出かけて、少し カレンを椅子に座らせて俺は用を足してきた。

いなかった。カレンが…。 」



「 …」




「 一週間後、遺体となって見つかった。

誘拐されて、
強姦されて、
殴られて、
蹴られて、
火で燃やされ、


…死んだ。 」





カレンちゃん…



会ったことがあるから、だから私も辛いよ…



「 なんで…なんでカレンちゃんが… 」



涙が溢れ落ちる。



なんで…?

痛かったね。苦しかったね。
カレンちゃん…






「 う…うぅ…か…れんちゃ…ん。」



泣いても泣いても、このときだけは仁くんは私に近づかなかった。



仁くんも泣いてた。



じゅんも泣いてた。






みんなで泣いた。