体重を測ると、驚くような結果だった。

「え? 」

ショックで倒れそうだった。


体重は60キロだった。
鏡で自分の顔をみるとむくんでいた。

きっと、点滴の分の水分なんだよね…



太ってしまった自分は大っ嫌いだったから私は床に鏡を投げつけた。



パリリーン、という音が病室に響き渡る



看護師さんが「どうしましたか? 」と
かけつける


「 なんでもないです 」そういって笑うと看護師さんもどこかへ行ってしまった



仁はあの日からも何回か来てくれた



隣には、なるがいた。



仁はきっと、なるがいたほうが私を励ませるのだと思っているけど、余計なお世話。



私はきっと仁を好きすぎる。


だから、なるの隣に仁がいるだけで
なるに「 近づかないで 」って思ってしまう。


これが、嫉妬なんだよね。


でも、こんな私が嫉妬していいのかな?


仁に支えられてばっかりで。


自分は何もしない。


あと、もうひとつ理由がある。